東海道 新風景 ― 山口晃と竹﨑和征

会期:2011年4月24日(日)─ 8月30日(火)

主催:ヴァンジ彫刻庭園美術館

ヴァンジ彫刻庭園美術館では、現代美術作家、山口晃と竹﨑和征が、「東海道」をテーマにした、二人展を開催いたします。
山口晃(1969-)は、武士や現代人、馬やメカなど、今昔の風物が同一面に描き込まれた大和絵風の細密画で知られています。現存する土地の記号からたちあがる、架空の景観は、想像力の広がりと歴史の重なりを、ユーモアを込めて俯瞰します。その卓越した技法と、近代批判の精神、過去の様式を自在にとりこむ造詣により、国内での評価はもとより、近年海外での発表が相次いでいます。
竹﨑和征(1976-)は、記憶の断片としてのイメージや事物を、平面をこえた次元に配しながら、時間と距離軸の異なるもの同士がもたらす作用を探ってきました。その場所に行き、とらえた事象の、ゆるやかなつながりやうつりかわりを、絵画の間合いとして構築します。本展では、三島界隈に滞在し、その空気を肌で感じながら制作した作品を発表いたします。
かつての東海道は、現在の高速道路、新幹線へと姿を変え、流通網と情報網の発達により、地方はますます均質化しつつあります。
山、水、風、街…一見同じような表層にひそむ風土の、豊かな相の切れ端を、作家たちはどのようにとらえるのでしょうか。
幾多の時をつみあげて、その先に交錯する、未知なる風景をどうぞご覧ください。

また、ベルナール・ビュフェ美術館では「東海道五十三次展―広重から現代作家まで」を同時開催いたします。古今の絵師が描く東海道をお楽しみください。

  • 山口晃《階段遊楽図》2002年

  • 竹﨑和征《広重、りんごと富士》2009年

  • 竹﨑和征《天城―静岡》2010年

作家紹介

  • Vangi Sculpture
    Garden Museum

    山口晃(やまぐち・あきら)

    1969年東京都生まれ。群馬県桐生市に育つ。96年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。主な展覧会に、97年「こたつ派」(ミヅマアートギャラリー)、07年「アートで候。会田誠 山口晃展」(上野の森美術館)「山口晃展 今度は武者絵だ!」(練馬区立美術館)、10年第17回シドニービエンナーレに参加。11年3月―5月に、シンガポールでの個展「Singa-planet」(ジャパン・クリエイティブ・センター)がある。著書に『すゞしろ日記』などがある

  • Vangi Sculpture
    Garden Museum

    竹﨑和征(たけざき・かずゆき)

    1976年高知県生まれ。1999年高知大学教育学部卒業。主な展覧会に2000年「VOCA展 2000 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―」(上野の森美術館)2004年「ニッポンタイムリサイクル」(イヴォン・ランベール、ニューヨーク)、08年「BIO TOPOS」(MISAKO&ROSEN Gallery)などがある。

展覧会関連刊行

  • 東海道 新風景-広重から現代作家まで

    発行:NOHARA
    発売:NOHARA
    刊行日:2011/7/30
    ISBN:978-4-904257-09-8

    書籍詳細

    「東海道 新風景──山口晃と竹崎和征」(ヴァンジ彫刻庭園美術館)と「東海道五十三次──広重から現代作家まで」(ベルナール・ビュフェ美術館)が一冊の書籍として出版されます。浮世絵風景画を代表する歌川広重の『東海道五拾三次』から現代作家まで、図版も豊富に収録、古今の東海道の風景が集います。

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