持塚三樹展 Sun Day

会期:2012年11月3日(土・祝)─ 2013年3月26日(火)

主催:ヴァンジ彫刻庭園美術館

持塚三樹(1974-)は、意味が定まる前のかたちや、光や空気の移ろいを豊かな色の層を重ねて描き出し、意識に残った日常のイメージの抽象的な残像をキャンバスに定着させます。深い森に差し込む光、陽光のもと鮮やかに浮かび上がる草花は、目に見えない空気感をたよりに、記憶のなかをたぐりよせながら描かれた情景です。折り重なる草花や木々の枝によって分割された色面から幾何学文様が生まれ、画面に配された人物や小動物のシルエットからその隙間の空間が広がります。作家の視点は常にものごとの区切りの曖昧さをとらえ、誰もが共有できるイメージや言葉の中間的なあり方を探ります。
記憶の中の風景という、きわめて古典的な問題を題材にしながらも、作家は今に生きる問題意識で、絵画の既成概念を追求してきました。彼の創造は、絵画、彫刻、ドローイングなど多岐にわたり、とりわけ異なる素材や質感で展開される彫刻は、インスタレーションとして空間に配され、異なる次元を行き来します。
持塚は静岡で生まれ県内で学び、内なる要求に忠実に向かい合いながら、静岡のスタジオで制作を続けてきました。自然体の心地よさを感じさせる彼の絵画は、各地で評価を得、新進作家としてますます期待が高まっています。
空間から平面へ、平面から空間へ、刻まれ重なる記憶の層をご覧ください。

  • 《breeze》2012年(C)Miki Mochizuka

  • 《light sleep》2012年 (C)Miki Mochizuka, photo:KEI OKANO

  • 《tree tree》2012年(C)Miki Mochizuka

  • 《The bird on a mouse》2012年(C)Miki Mochizuka

  • 《Kilo》2010年 (C)Miki Mochizuka Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN

主催:ヴァンジ彫刻庭園美術館
協力:MISAKO & ROSEN

作家紹介

  • Vangi Sculpture
    Garden Museum

    持塚三樹(もちづか・みき)

    1974年静岡県生まれ。1999年常葉学園短期大学菊川校舎美術デザイン科卒業。主な個展:2009年「キ」MISAKO & ROSEN(東京)、2010年「SLS」MISAKO & ROSEN(東京)。主なグループ展:2007年「Exhibition from “HOMAM” 」旧マッケンジー邸(静岡)、2010 年「作家のアトリエ」ベルナール・ビュフェ美術館、「Stripe, Dots and Skulls In Assorted Shapes, Colors and Sizes」Soka Art Center Tainan(台湾)など。 2012年「DECWAS(静岡ブレーメン国際交流PROJECT)」ドイツ・ブレーメンにてレジデンスに参加。

展覧会関連刊行

  • Sun Day 持塚三樹

    アートディレクション:角田純一
    収録作品点数:52点
    サイズ:A4判 297×210mm
    頁:82頁、ハードカバー、布張り
    発行:ヴァンジ彫刻庭園美術館
    刊行日:2012/12/25
    ISBN:978-4-904257-15-9

    書籍詳細

    持塚三樹(1974-)は、意味が定まる前のかたちや、光や空気の移ろいを豊かな色の層を重ねて描き出し、意識に残った日常のイメージの抽象的な残像をキャンバスに定着させます。深い森に差し込む光、陽光のもと鮮やかに浮かび上がる草花は、目に見えない空気感をたよりに、記憶のなかをたぐりよせながら描かれた情景です。
    折り重なる草花や木々の枝によって分割された色面から幾何学文様が生まれ、画面に配された人物や小動物のシルエットからその隙間の空間が広がります。持塚の視点は常にものごとの区切りの曖昧さをとらえ、誰もが共有できるイメージや言葉の中間的なあり方を探ります。

    持塚は静岡で生まれ、藤枝のアトリエで制作を続けてきました。2005年第22回ザ・チョイス大賞を受賞し、以降、絵画、彫刻、ドローイングなど多岐にわたり主題の追究を続けています。

    新進作家としてますます期待が高まる持塚三樹の、初の作品集となる本書では、油絵に回帰した新作群に加え過去の代表作をあわせた52点の作品をご紹介いたします。

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