ジュリアーノ・ヴァンジ「ヴァンジと女性像」

会期:2013年6月1日(土)─ 9月30日(月)

主催:ヴァンジ彫刻庭園美術館

このたびヴァンジ彫刻庭園美術館では、「ヴァンジと女性像」展を開催いたします。
新たに常設展示に加わる木彫女性像《Verità (真実) 》を中心に、コレクションから女性像を選んで大ホールに展示いたします。また隣接のホールに小品を設置し、企画展アートスペースに習作デッサンを展示いたします。
ジュリアーノ・ヴァンジは、現代イタリア彫刻を代表する彫刻家として国際的な評価を得ている巨匠です。
ヴァンジは、一貫して、近代社会に生きる人間の複雑な内面を、色大理石、ブロンズ、ニッケル合金といった様々な素材を組み合わせた人間像であらわしてきました。閉塞した現実世界で葛藤する男性像とは異なり、女性像は、作家にとって永遠の他者であるがゆえに、心のうちを神秘のまま残しているようです。ときに、自然の形姿と重ねられ、ときに色御影石で彩られたこれらの女性たちは、穏やかな表情で沈黙し、作家のうちにある、母なるものへの憧れを感じさせます。
ヴァンジの長年における探求は、技巧的なものだけでなく、人間存在への洞察へと向かい、人間の持つ様々な側面が、複雑に入り組んだ奥行を持つ立体として具体化されます。
1970年代から90年代にかけて、疎外された個人としてあらわされる傾向のあった人間像は、2000年以降から、観者の視線が介入することにより物語の文脈へと連なる群像として展開されていきます。映像やインスタレーションなど表現媒体が多方に拡散される現在においても、作家は飽くなき探究心で歩みを進め、今日の彫刻のあり方を探っています。
錯綜し交差する像のなかに結ばれる、新たな彫刻の姿をご覧ください。

  • 《Verità (真実) 》2013年

  • 《コートを着た女》2006年

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