開館20周年記念展「Flower of Life 生命の花」

会期: 2022年4月23日(土)ー12月25日(日)

主催: ヴァンジ彫刻庭園美術館

開館20周年を記念する展覧会「Flower of Life 生命の花」では、これまで当館で展示されてきた作品や本展のための新作を含む39作家による作品を紹介します。
私たちが現在生きているこの社会は、地球温暖化による気候変動、パンデミック、東日本大震災と原発事故、国際関係の悪化など、絶えず混乱が渦巻いています。私たちは今、不確かなものに包まれ、誰もが不安を抱えた状態にあるのかもしれません。当庭園美術館は、現代社会を生きる人間の複雑な内面を表現したジュリアーノ・ヴァンジの作品を中心に、現代作家の作品を収集・展示することで、来館者がさまざまな美術作品と出会い、日常を立ち止まって見返すための思索の場となることを目指し、活動してきました。
今回展示する作品は、作家の個人的な経験や日々の営みから生まれた作品を中心に据えています。作家たちの鋭い洞察力と感受性を経て表現された作品は、私たちに想像力を喚起させ、世界をまなざすための新しい視点を与えてくれます。そしてふと庭園をみわたせば、人間社会の混乱など知る由もなく、植物や生きものたちが変わらぬ営みを刻々と続けています。視点を少し変えるだけで、私たちの世界は、たくさんの驚きと希望に満ちていることに気づくでしょう。
作品との出会いに、自然とのふれあいに、世界と向きあうための新しい視点を手に入れること。心動く瞬間を見出すこと。そうした一つ一つの経験の積み重ねが、今を生きるための確かな力となることを願い、本展覧会を開催いたします。

〈未来へつながる美術館へ〉
「一人の天才の才能を通じ、この大地に文化の花咲くことをのぞむ」――この言葉は1973年、この地に最初に開館した、ベルナール・ビュフェ美術館の創設者によって語られた願いです。その約30年後の2002年に開館した当館においても、「文化の花」が咲くことをのぞみ、活動を行っています。
「Flower of Life(生命の花)」とは、円を繋ぎ合わせて生まれた幾何学模様であり、種が芽生え木となり、花を咲かせ、実をつけ、また新しい種が芽生えるという、生命の循環を意味しています。本展覧会名には、美術館のあゆみを生命の循環に重ね合わせるとともに、この場所からつながり花ひらく、来館者と地域社会の未来への願いが込められています。

出展作家
アンジュ・ミケーレ、イケムラレイコ、いせひでこ、植田真、エタブル、エレナ・トゥタッチコワ、大竹利絵子、華雪、川内倫子、KIGI、クリスティアーネ・レーア、駒形あい、駒形克己、Sai/sai photograph、ジュリアーノ・ヴァンジ、志村信裕、管啓次郎× 佐々木愛、杉戸洋、杉山明博、スズキコージ、スタジオ・ポーキュパイン、須田悦弘、須藤由希子、染谷悠子、高見直宏、棚田康司、テリ・ワイフェンバック、冨長敦也、戸谷成雄、長島有里枝、奈良美智、野口里佳、長谷川さち、ホセイン・ゴルバ、松江泰治、三嶋りつ惠、本橋成一、ロゼリネ・ルドヴィコ

※皆様に安心して過ごしていただくため、来館のお客様にも感染予防のご協力をお願いしております。ご来館前にこちらをご確認ください。

  • 杉戸洋《spider song》2004年 ©Hiroshi Sugito

  • 三嶋りつ惠《BULBO》2007年 Photo: Kei Okano, ©Ritsue Mishima

  • 野口里佳《手と虹》2010 年 ©Noguchi Rika

  • 川内倫子《無題》2018 年 ©Rinko Kawauchi

主催:ヴァンジ彫刻庭園美術館
後援:静岡県教育委員会、長泉町教育委員会、清水町教育委員会、裾野市教育委員会、沼津市教育委員会、三島市・三島市教育委員会、御殿場市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
協力:ベルナール・ビュフェ美術館
開館時間:4-8 月10:00-18:00 / 9・10 月10:00-17:00 / 11・12 月10:00-16:30(入館は閉館の30 分前まで)
休館日:水曜日(5 月4 日(水)、11 月23 日(水)は開館)、11 月24 日(木)
※12月12日(月)は貸切イベント開催のため、臨時休館とさせていただきます
入館料:4-10月 大人1,200 円(1,100 円)/高・大学生800 円(700 円)/中学生以下無料
11-12月 大人1,000円(900円)/高・大学生500円(400円)/中学生以下無料
※( )内は20名様以上の団体割引

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