ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの、世界で唯一の個人美術館として、2002年4月28日、富士山に連なる愛鷹山麓の中腹にあるこの地に開館しました。
1960年代から最近までのヴァンジの彫刻を常設コレクションとし、それらが展示棟並びに庭園のなかで風景と調和しながら点在しています。四季折々のクレマチスの花をお楽しみいただけるガーデン、現代の作家による企画展、各種文化的イベントなど、芸術表現の時代を超えた普遍性を縦軸に、移り変わる同時代性を横軸に、織りなされた複合的な文化空間となっています。

美術館活動

ヴァンジ彫刻庭園美術館は、世界唯一のジュリアーノ・ヴァンジの個人美術館として、ヴァンジに関する情報収集・レファレンス活動などを行い、常設彫刻の普及につとめます。また、ヴァンジの理念に基づき、来館者が自ら考え行動し体験できるような、双方向的な美術館活動を行っていきます。

展示棟併設の企画展アートスペースでは、彫刻とは何かという問いに基づき、伝統を意識しながらも時代を切り開いていく、立体表現の作家たちを中心にご紹介しています。そして、日本にあるイタリアの彫刻家の個人美術館という立ち位置を生かし、国際的な視野による情報発信をめざします。また、絵画、写真、インスタレーションなど、今後ますます多様化、越境化していく美術の現状にあわせ、来館者と時代の問題意識を共有できるような企画展を行っていきます。