佐々木 愛 Four Songs

会期: 2014年4月12日(土)―7月8日(火 主催: ベルナール・ビュフェ美術館

ベルナール・ビュフェ美術館は、1973年に開館以来、フランスの画家ベルナール・ビュフェの作品をご紹介してきました。
このたび、開館40周年を契機として、私たちと同時代に生きている画家に目を向け、彼らの表現世界と鑑賞者との懸け橋となるべく「21世紀アートプロジェクト」を立ち上げました。

第一弾は大阪出身の美術作家、佐々木愛。今回が美術館での初めての個展となります。佐々木が描く空を舞う鳥が俯瞰したかのような、あるいは夢の中を浮遊しているかのようなイメージは、懐かしい風景や忘れかけた記憶の断片を呼び覚まします。それらは、自然から生まれ出た清々しい命のように透明感をたたえ、見る者を包み込む優しさと強さを秘めています。
佐々木は2005年から世界各地を巡り、その土地に滞在し、出会った風景や神話からイメージを想起し二次元に還元してきました。身近な素材を使用したインスタレーションやペインティングを制作発表し、近年では詩人との共作による「Walking」プロジェクトや砂糖による繊細なウォールペインティングなど、感性の赴くままに軽やかに新しいフィールドを開拓しています。
本展覧会では、佐々木愛の表現世界を媒体や手法によって4つの“Song”に分けて展示し、作家のつむぎだす世界を広くご紹介いたします。

作家紹介

  • 佐々木 愛(ささき あい)Ai Sasaki

    1976年、大阪生まれ。2001年、金沢美術工芸大学卒業。『キリンアワード2002』奨励賞受賞。参加した主な展覧会は、「かわりゆく世界で」(国際芸術センター青森)、「VOCA展-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)、「もうひとつの森へ」(メルシャン軽井沢美術館)、「Walking 歩行という経験」(モエレ沼公園)、「水と土の芸術祭」他多数。青森、韓国、ニュージーランド等のアートインレジデンスに積極的に参加。2010年、ポーラ美術振興財団在外研修生としてオーストラリアに滞在。

関連書籍など

  • Landscape Stories

    収録作品点数:58点
    頁:112ページ、ハードカバー
    ブックデザイン:UMA / design farm
    発行:NOHARA
    刊行日:2014/7/8
    [寄稿]管啓次郎(詩人、比較文学者)、松井みどり(美術評論家)

    佐々木愛(1976—)はこれまでに、砂糖細工用の素材、ロイヤル・アイシングを使った白い壁画と色彩あふれる絵画を描いてきました。本書は約10年間に制作した二つの手法の代表作を収録する、佐々木愛の初の作品集です。
    佐々木は2005年より国内外の各地で滞在制作をし、その土地の風景や神話、装飾との出会いから作品をつくり出してきました。夜の靄に包まれた樹々、森へと還る船や渡り鳥など、土地固有の古くから伝わる物語に目の前の広がる風景を融合させた、夢のなかを浮遊するようなイメージが広がります。それらはみる者に忘れていた記憶を呼び覚ますかのようです。人を包み込むほどに大きく白い壁画は、滞在した場所で制作され、基本的にその場所から移動することはなく、そのほとんどが展覧会期間中のみ存在するものです。
    本書では表紙に、この白い壁画世界を再現する特別な加工を施しています。

関連イベント

入館料:一般1000円(900円)大学生・高校生500円(400円)
中学生以下は無料 ( )内は20名以上の団体料金
主催:ベルナール・ビュフェ美術館
協力:モエレ沼公園/三井製糖株式会社/スルガ銀行