版画家 ベルナール・ビュフェ II

会期: 2020年9月5日(土)-12月15日(火) 主催: 別館 企画展示室
  • 日世界旅行機 (幻想旅行より) 
    1958 ドライポイント

  • アルバム・ニューヨーク 1964年 リトグラフ

  • 学者犬 (私のサーカスより)
    1968年 リトグラフ

  • カフェ・デ・ザール 1979年 リトグラフ

  • ヴァン・ゴッホの部屋 1989年 ドライポイント

  • モンマルトルのサクレ=クール寺院 
    1995年 ドライポイント

  • モンマルトルのサクレ=クール寺院 銅原版

好評をいただいた「版画家 ベルナール・ビュフェ」の続編として、展示作品を大幅に入れ替えました。摩天楼を描いた「アルバム・ニューヨーク」、パリの街角やブルターニュの海辺の風景、ビュフェが自分の子どもたちに向けて制作した「私のサーカス」、ふくろうや昆虫、テーブルの上の静物や花など、さまざまなモチーフを表現したドライポイントとリトグラフ約80点。ビュフェが楽しんで制作した版画の世界をお楽しみいただく展覧会です。ぜひ何度でもお運びください。

油彩だけでなく、すぐれた版画作品も制作した画家を、フランスでは “Peintregraveur パントル・グラヴール(画家にして版画家)”と呼びます。ピカソ、マティス、シャガールといった、20世紀を代表する画家の多くがそうであったように、ビュフェも版画作品を多く制作した”パントル・グラヴール”でした。

ビュフェは、ドライポイントとリトグラフという技法で版画を制作しました。

銅版画の一種であるドライポイントは、銅板を、とがった道具でひっかくように彫って絵を描き、この彫った線にインクを詰めて刷る版画です。この技法では「線の画家」とも言われるビュフェの表現が活かされています。

リトグラフは、水と油が反発することを利用して、油性の画材で描いたところにのみインクがつくようにして刷る版画です。彫るという工程がないので、描いた線がそのまま表現されます。ビュフェの妻アナベルによると、リトグラフを制作するときのビュフェは、さまざまな色を使って遊び、子どものように楽しんでいたといいます。

本展では、ビュフェの版画作品を、モチーフ、テーマ別にご紹介します。会場の冒頭でご紹介する《モンマルトルのサクレ=クール寺院》はドライポイントの大作です。この作品は当館のために制作されたもので、ビュフェが彫った銅板(版画の原版)もあわせて展示しています。当館ならではのコレクションの一つです。

新館企画展示室では「没後20年 ベルナール・ビュフェ 或る画家の航海」展を開催中です。あわせてお楽しみください。

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