クレマチスの丘の一年

クレマチスの丘は、子どもにやさしい文化施設です

自然に恵まれたクレマチスの丘では、季節によって異なる表情をお楽しみいただけます。ここでは四季の移り変わりとともに変化するガーデンの様子や、クレマチスの丘で人気のイベントなど、ここでの一年をご紹介いたします。

SPRING

まずは春。クレマチスの丘の春の訪れはクレマチス・アーマンディーとサクラの開花とともに始まります。まだ冬景色を残すガーデンや自然公園で薄桃色のサクラの花が咲き始めると、にわかに華やいだ景色に変わります。そして、クレマチスガーデンでは満開のサクラの足元でアーマンディーも真っ白な花をたわわに咲かせ、甘くやさしい香りが風に乗って漂います。遠くに霞んで見える伊豆の山並みに映えるピンクと白の風景は、開花シーズンの訪れを告げるクレマチスの丘の隠れた名シーンです。

5月になると芝生が新緑に輝き、ガーデンにも様々な花の色彩が増えて、華やかさを増します。
四季折々に楽しめるクレマチスですが、四季咲きの品種が咲きそろうのは5月上旬から6月中旬。園内に植栽されている多くの品種のクレマチスがこの時期にご覧いただけます。色、大きさ、形が、多様性に富むクレマチスの花をご堪能ください。
バラも彩りを添え、この時期はガーデンが最も華やかな季節です。

SUMMER

自然が豊かなクレマチスの丘には、野鳥や昆虫などの生物も多く、その愛らしい姿や美しい鳴き声に心が癒されます。レストランやカフェのテラスでお食事をしながら聞こえてくる自然のBGMに耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。色とりどりの睡蓮が咲く池には子供たちに大人気のオタマジャクシもいます。

AUTUMN

秋になると、さわやかな風が吹くクレマチスガーデンでは、高く澄み渡った秋の青空のもと、秋バラや秋咲きクレマチス、原種シクラメンを中心に、落ち着いた雰囲気の庭園をご覧になれます。特にバラはその香りが庭園を包み、春とは違う趣の花を咲かせて楽しませてくれます。年を重ねる毎に株を充実させ、また品種も増えているバラは秋のガーデンの見どころです。
また、モミジやケヤキ、イチョウ並木などの紅葉も秋の愉しみのひとつです。

WINTER

芝が黄金色に、木々も葉を落とした冬景色。空気が凛と澄みきった晴れた冬の庭園では、伊豆の山々や三島の市街地の眺望が格別よくご覧になれます。そして足元に目を移すと、芝生の間からは、冬咲き原種シクラメンンの愛らしい花が顔を覗かせています。色の少ない冬の庭園にあって、そこだけ灯りが灯ったような温かさを感じさせてくれます。清楚なクリスマスローズも冬のガーデンを代表する花。1月から咲き始め、春まで長く楽しめるのも魅力のひとつです。
クロッカス、ムスカリ、イフェイオンからスイセン、チューリップと球根植物が次々と開花をして、季節は冬から春にバトンタッチをしていきます。